登録販売者試験、第2章の関門の一つ、「ビタミン」。 A、B1、B2、B6、C、D、E、K… カタカナとアルファベットが入り乱れ、「もう無理!」と頭を抱えていませんか?
その気持ち、よく分かります。 でも、ご安心ください。
実は、このビタミン分野は、正しい覚え方さえ知っていれば、むしろ貴重な得点源に変えることができるのです。 この記事では、多くの合格者が実践した、登録販売者 ビタミン 覚え方のコツを、具体的な語呂合わせと一覧表で、どこよりも分かりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
- なぜ、ビタミンの暗記が特に難しいのか、その理由
- まずはこれだけ!脂溶性・水溶性を一瞬で分ける暗記法
- 【全13種類】働き・副作用がリンクする、最強の語呂合わせ一覧
- 覚えた知識を定着させる、効果的な学習の進め方
なぜ、登録販売者のビタミン暗記はこんなに難しいのか?

まず、なぜ多くの受験生がビタミンの暗記でつまずくのでしょうか。 それには、2つの理由があります。
- 名前が似ていて、混同しやすい 「チアミン塩化物塩酸塩」「リボフラビン」「ピリドキシン塩酸塩」… 特にビタミンB群は、呪文のようなカタカナ名が続き、どれがどれだか分からなくなってしまいがちです。
- 「働き」と「副作用」を、それぞれ別に覚えようとしてしまう 「ビタミンAの働きは…夜間視力の維持。副作用は…過剰摂取で頭蓋内圧亢進。」 このように、一つひとつをバラバラに覚えようとすると、脳が情報を関連付けできず、すぐに忘れてしまいます。
これらの問題を解決するのが、「語呂合わせ」と「グループ化」です。
覚え方の第一歩!まずは「脂溶性」と「水溶性」を完璧に分ける

ビタミンを覚える上で、最初のステップは「脂溶性ビタミン」と「水溶性ビタミン」に分けることです。 なぜなら、過剰症のリスクがあるのは、基本的に脂溶性ビタミンだけだからです。
脂溶性ビタミンは、たった4つ。 ビタミンD、A、K、Eです。
これは、「DAKE(だけ)」と覚えましょう。 脂溶性ビタミンは、これ「だけ」。 これ以外のビタミンは、全て水溶性です。 簡単ですよね。
【完全版】ビタミン全13種類 働きと副作用の覚え方一覧表&語呂合わせ

それでは、ここからが本番です。 ビタミン全13種類の「主な働き」と「欠乏・過剰症」を、一気に覚えられる一覧表と語呂合わせをご紹介します。
脂溶性ビタミン(DAKE)
ビタミン | 主な働き | 欠乏症・過剰症 | 覚え方の語呂合わせ |
D | 腸管でのCa吸収 | くる病、骨軟化症<br>(過剰)高Ca血症 | DちょうでCaを吸収! |
A | 夜間視力の維持 | 夜盲症<br>(過剰)頭蓋内圧亢進 | Aんやは夜目が見えない |
K | 血液凝固 | 血液凝固異常 | Kは血液を固める! |
E | 抗酸化作用 | (特になし) | E感じで抗酸化! |
水溶性ビタミン(B群、Cなど)
ビタミン | 主な働き | 欠乏症 | 覚え方の語呂合わせ |
B1 | 糖質の代謝 | 脚気、ウェルニッケ脳症 | B1グランプリで糖をとる! |
B2 | 脂質の代謝 | 口角炎、皮膚炎 | B2の油(脂質)でニキビができた |
B6 | アミノ酸の代謝 | 皮膚炎、末梢神経障害 | B6時にアミノ酸 |
B12 | 赤血球の生成 | 悪性貧血 | B12で血が足りない |
C | コラーゲン生成 | 壊血病、出血傾向 | Cはコラーゲンで出家(出血)しない |
葉酸 | 赤血球の生成 | 貧血、胎児の神経管閉鎖障害 | ようさん(葉酸)、血が欲しい |
(※パントテン酸、ナイアシン、ビオチンは、働きと欠乏症が直接問われにくいため、まずは上記を完璧にしましょう)
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この表を基に、自分だけの暗記カードを作るのも、非常に効果的です。
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まとめ:ビタミンを得点源に変えて、合格を掴もう

今回は、多くの受験生が苦しむ、登録販売者 ビタミン 覚え方について解説しました。
一見、複雑に見えるビタミンの暗記も、「グループ化」と「語呂合わせ」という2つの武器を使えば、必ず攻略できます。
この記事の一覧表を何度も見返して、ビタミン分野をあなたの「苦手」から「得意」に変え、合格への大きな一歩としてください。