「葛根湯、麻黄湯、小青竜湯…もう、全部同じに見える!」 「漢方だけは、どうしても頭に入ってこない…いっそ捨て科目にしようか…」
登録販売者試験の勉強で、多くの受験生が最後にぶつかる巨大な壁、それが「漢方・生薬」です。その独特の概念と、なじみのない漢字の羅列に、心が折れそうになっていませんか?
ご安心ください。その悩み、この記事が完全に解決します。 実は、漢方・生薬は、一度「覚え方のコツ」を掴んでしまえば、毎年似たような問題が出題される、非常にコストパフォーマンスの高い得点源なのです。
この記事では、あなたの漢方アレルギーを解消する、最強の勉強法と、即効性のある語呂合わせを伝授します。
なぜ、漢方・生薬の暗記はこんなに「地獄」なのか?
まず、なぜ漢方がこれほどまでに覚えにくいのか、その理由を知ることで、対策が立てやすくなります。
- 理由①:なじみのない漢字と読み方 「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」「乙字湯(おつじとう)」など、普段の生活ではまず目にしない漢字と、特殊な読み方の組み合わせ。これが、脳の記憶を妨げる最初の壁です。
- 理由②:「体力」「証」といった、独特の概念 西洋薬とは異なり、漢方薬は「体力(虚実)」や「証」といった、その人の体質に合わせた処方が基本となります。「体力充実」とはどんな状態か、といった抽象的な概念の理解に、多くの受験生がつまずきます。
- 理由③:似たような効能が多く、違いが分かりにくい 「かぜの初期」に用いられる漢方薬が、複数存在するなど、似たような効能を持つ処方が多く存在します。その微妙な「使い分け」の違いを、正確に暗記する必要があるのが、漢方学習の最も難しい部分です。
漢方攻略の第一歩:「体力」の5段階ゲージをイメージせよ!

漢方薬を理解する上で、最も重要な概念が「体力(虚実)」です。これを、ゲームのHPゲージのようにイメージしましょう。
【漢方の体力ゲージ】
- 💪 体力充実(HP満タンの屈強な戦士)
- 🙂 体力中等度以上
- 😐 体力中等度
- 😟 体力中等度以下
- 😨 虚弱(HPが残りわずかな魔法使い)
まず、処方名を見たら「これは、どの体力ゲージの人向けの薬か?」を考える癖をつける。これが、漢方攻略の第一歩です。
頻出漢方薬「かぜ薬」グループの覚え方【語呂合わせ付き】

最も出題されやすい「かぜ薬」に絞り、具体的な攻略法を提示します。
葛根湯(かっこんとう)
- キーワード: 体力中等度以上、かぜの初期、肩こり
- 語呂合わせ: 「葛根と、体力あるのに初期から肩こり」
麻黄湯(まおうとう)
- キーワード: 体力充実、さむけ、関節の痛み
- 語呂合わせ: 「魔王(麻黄)は体力充実、関節痛でさむけが止まらない」
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
- キーワード: 体力中等度、うすい水様のたん・鼻水
- 語呂合わせ: 「小さな青い竜は、うすい水っ鼻を垂らす」
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
- キーワード: 体力中等度以下、たんが切れにくい、からぜき
- 語呂合わせ: 「麦門で、痰が切れずにどうしようとから咳」
女性の悩みに!「婦人薬」グループの覚え方
婦人薬は、特に「体力」と「血(けつ)の状態」で使い分けるのがポイントです。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):
- キーワード: 体力虚弱、冷え症、貧血
- 語呂合わせ: 「当然酌むべき薬は、虚弱で冷えた貧血に」
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):
- キーワード: 体力中等度以上、のぼせ、血の道症
- 語呂合わせ: 「慶事(けいし)で服着て行ったら、のぼせて血の道」
構成生薬の覚え方のコツ

漢方薬そのものだけでなく、「どの漢方に、どの生薬が含まれているか」も頻出ポイントです。特に、以下の3つの「要注意」な生薬は必ず押さえましょう。
⚠️要注意な構成生薬 TOP3
- 甘草(カンゾウ): 多くの漢方に含まれるが、長期連用で「偽アルドステロン症」のリスク。
- 麻黄(マオウ): 交感神経を興奮させる作用があり、心臓病や高血圧の人は注意が必要。
- 大黄(ダイオウ): 強い瀉下(しゃげ)作用があり、授乳中の人は避けるべきとされる。
独学での漢方暗記に限界を感じたら…最強のツールに頼ろう
ここまで、漢方を自力で覚えるためのコツをご紹介しました。 しかし、「それでも、やっぱり苦手意識が抜けない…」「もっと分かりやすい解説が欲しい!」と感じる方も、少なくないはずです。
そんな時は、無理せず、プロが作ったツールに頼るのが、合格への最短ルートです。
✅ イラストと物語で、視覚的に理解したいなら → 『ズル本』
「ズル本」は、漢方薬をキャラクター化するなど、他のどのテキストよりも「楽しさ」と「分かりやすさ」に特化しています。文字だけの暗記が苦手なあなたにとって、最高の救世主になるかもしれません。
✅ プロの動画講義と、手厚いサポートで、根本から理解したいなら → 『ヒューマンアカデミー(たのまな)』
「漢方だけは、どうしても独学では無理…」 そんなあなたには、ヒューマンアカデミー(たのまな)の通信講座が、最高の選択肢になるかもしれません。 質の高い講義動画はもちろん、分からない部分を、納得いくまで質問できるサポート体制が、あなたの挫折を防ぎます。
まとめ:漢方は「キーワード」と「語呂」で、ゲームのように攻略しよう!
登録販売者試験の「漢方・生薬」の攻略法について、ご理解いただけたでしょうか。
✅ まず、「体力ゲージ」で、ざっくりと分類する。
✅ 頻出の漢方グループから、語呂合わせで覚える。
✅ 「甘草」「麻黄」「大黄」といった、要注意な構成生薬に注目する。
漢方・生薬は、あなたの合格を盤石にするための、最後のフロンティアです。この記事のテクニックを使って、楽しみながら攻略してください

